自在本棚
技術背景
本棚の棚板上に陳列された複数冊の書籍の背表紙の位置を揃える装置が知られている。
例えば、棚板の幅方向に所定の長さを有し、棚板上を奥行方向に平行移動可能な摺動部材と、摺動部材より後方に棚板の奥行方向の任意の位置に配置され、摺動部材を棚板の奥行方向に摺動移動可能とする押し出し部材と、本棚の前部に棚板の幅方向に所定の長さを有し、書籍の前揃え時に書籍の背表紙が接触し移動を停止させることが可能な阻止部材と、を備えている装置が知られている。
また、書籍の載置面を形成する第1 の機能、及び、書籍の上面を覆う第2 の機能、のうち少なくとも一方の機能を有する横板と、第1 の機能を有する横板と第2 の機能を有する横板とに挟まれた収納空間において奥方向への書籍の移動を制限する仕切板と、を備え、収納空間における仕切板よりも奥側に、書籍以外の物品を収納する物品用空間が形成され、仕切板は移動可能に構成され、仕切板が移動されることにより、物品用空間が、収納空間における仕切板の手前側に形成された書籍用空間側に開放され、物品の取り出しが可能となる、書棚が知られている。
現状の問題点
例えば、本棚に右側板穴を配置し、外側に押し出し部材を配置する等、加工が大変である。また、押し出し部材を配置すると、その分本棚の横幅が大きくなる。
また、場合によっては、突起部を設けるので、載置する書籍のサイズ( 判型)が限られてしまう。仕切板を木で作成すると、それなりの重さとなり着脱が大変である。
本発明は、所望のサイズの書籍を本棚の手前側に簡単に揃えることを目的とする。
問題解決の手段
上記目的を達成するために、開示の本棚が提供される。この本棚は、奥行きを有し、矩形の開口部を備える少なくとも1 つの区画と、区画内の側部と底部の一方または両方に、区画の開口部の辺と平行に形成される溝部と、可撓性を備え、端部が溝部に位置する矩形の板部と、を有している。
これにより所望のサイズの書籍を本棚の手前側に簡単に揃えることができる。
特許請求の範囲
【請求項1 】
奥行きを有し、矩形の開口部を備える少なくとも1 つの区画と、前記区画内の側部と底部の両方に、前記区画の開口部の辺と平行に形成される溝部と、可撓性を備え、端部が前記溝部に位置し、前記区画の上部との間に把持可能な所定の間隙を形成する矩形の板部と、を有することを特徴とする本棚。
【請求項2 】
前記開口部から前記溝部までの距離は、書籍のサイズに対応して設定されている請求項1に記載の本棚。
【請求項3 】
前記溝部は、異なる書籍のサイズに対応して複数配置されている請求項2に記載の本棚。