裁断紙復元装置
技術背景
シュレッダの細断性能を評価する方法が知られている。例えば、シュレッダの細断性能を評価するに際し、選定されたフォントサイズの文字で記録された被細断物を当該シュレッダの性能に応じた細断寸法に細断することで目視用の細断チップを作成し、当該目視用の細断チップを文字のフォントサイズと共に性能評価表示物に表示するシュレッダの性能評価方法が知られている。
現状の問題点
この性能評価方法において、目視用の細断チップは、細断寸法に応じた実寸サイズの細断チップの縦横寸法を拡大した拡大細断チップ模型として作成され、目視用の細断チップは、複数の拡大細断チップ模型を予め決められた所定位置に配置するように組合せることで細断前の被細断物模型を復元可能とする技術が知られている。
既存特許では、理論上の復元方法が記載されている。
例えば細断した模型を並べて組合せ配置する復元方法が記載されている。しかしながら、一度細断したものをどのようにして組み合わせるのかについては開示も示唆もない。
なお、シュレッダによって細断された紙片について説明したが、一度分離された物体を復元する他の分野についても同様の問題がある。
本発明は、一度分離された物体を容易に復元することを目的とする。
問題解決の手段
上記目的を達成するために、開示の復元装置が提供される。この復元装置は、復元対象物を細分した細分体を通過させる通路と、通路を通過する細分体を撮像する撮像部と、撮像部により撮像された画像に基づき復元対象物の内容を閲覧可能に復元する復元部と、を有している。
これにより一度分離された物体を容易に復元することができる。
特許請求の範囲
【請求項1 】
復元対象物を細分した細分体を通過させる通路と、前記通路を通過する細分体を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像に基づき前記復元対象物の内容を閲覧可能に復元する復元部と、前記細分体を送風により1 つずつ前記通路に導く導出部と、を有し、前記復元部は、前記撮像部により撮像された画像に基づき前記復元対象物の寸法を計測し、計測結果に基づき隣接する前記細分体を特定し、隣接する前記細分体に描画されている文字、画像または模様の連続性に矛盾の有無を判断することを特徴とする復元装置。
【請求項2 】
前記細分体が入る箱体と、前記細分体を送風により所定の位置に移動させる送風部と、所定の位置に位置している細分体を検出する検出部と、前記導出部が細分体を前記通路に導ける位置に、検出した細分体を移動させる移動部とをさらに有する請求項1 に記載の復元装置。
【請求項3 】
前記移動部は、検出した細分体の一部を欠損させて前記細分体の質量を軽くする欠損部をさらに有する請求項2 に記載の復元装置。