仮想空間シーケンス

仮想空間シーケンス管理装置

技術背景

在庫管理システムとして例えば、平置き倉庫において有人搬送車により荷物が入庫される位置を位置計測システム、位置計測サーバにより自動的に計測し、在庫管理システムにより計測された荷物の位置である絶対物理位置を相対的な荷物の配列である相対論理位置へ変換すると共に該相対論理位置により荷物の在庫を管理するシステムが知られている。

現状の問題点

いずれも「入庫される荷物の位置を絶対物理位置を計測し、その絶対物理位置を相対論理位置へ変換して在庫管理する」と記載されているが、その具体的方法について開示されていない。
本発明は、仮想空間を用いて在庫を管理することを目的とする。

問題解決の手段

上記目的を達成するために、開示の管理装置が提供される。
この管理装置は、所定の空間を予め設定された単位で区切って相対的な位置座標を設定し、設定した位置座標を識別する番号を発行し、位置座標と、位置座標に存在する物体と、物体の移動の有無とを関連づけた物体位置情報を生成する制御部と、制御部が生成した物体位置情報を記憶する記憶部を有している。
仮想空間を用いて在庫を管理することができる。

特許請求の範囲

【請求項1 】

現実空間内に存在する物体の各々に固有のシーケンス番号を割り当て、所定の現実空間を予め設定された単位で区切って形成される仮想空間の前記単位毎の空間それぞれに相対的な位置座標を設定し、設定した位置座標を識別する番号を発行し、前記現実空間内に設置された物体の各々を撮像した情報に基づき、当該物体の仮想空間における位置を示す位置座標を識別する番号を決定し、前記仮想空間内に存在する物体の大きさを前記単位で区切って前記物体の占める位置座標の範囲情報と前記物体のシーケンス番号とを紐付けた第1の情報を登録し、前記仮想空間外への前記物体の移動を許可する処理が行われたか否かを示す第2 の情報を登録し、前記物体の移動を許可する処理が行われた場合、当該物体のシーケンス番号に対応する前記第2 の情報を、前記物体の移動を許可する処理が行われたこ
とを示す状態に更新する制御部と、生成された前記第1 の情報と前記第2 の情報とを記憶する記憶部と、を有することを特徴とする管理装置。

【請求項2 】

前記制御部は、前記物体が存在する位置座標に前記物体が存在しなくなったとき、存在しなくなった物体を保持する保持体と前記物体の識別情報とを関連づけた保持体情報を生成する請求項1 に記載の管理装置。

【請求項3 】

前記制御部は、前記保持体情報に登録されている前記物体の識別情報と、前記保持体が提示した前記物体の識別情報とを対比し、前記保持体が保持する物体が前記仮想空間外への移動を許可する処理が行われたか否かを判断する請求項2 に記載の管理装置。

【請求項4 】

コンピュータが、現実空間内に存在する物体の各々に固有のシーケンス番号を割り当て、所定の現実空間を予め設定された単位で区切って形成される仮想空間の前記単位毎の空間それぞれに相対的な位置座標を設定し、設定した位置座標を識別する番号を発行し、前記現実空間内に設置された物体の各々を撮像した情報に基づき、当該物体の仮想空間における位置を示す位置座標を識別する番号を決定し、前記仮想空間内に存在する物体の大きさを前記単位で区切って前記物体の占める位置座標の範囲情報と前記物体のシーケンス番号とを紐付けた第1 の情報を登録し、前記仮想空間外への前記物体の移動を許可する処理が行われたか否かを示す第2 の情報を登録し、前記物体の移動を許可する処理が行われた場合、当該物体のシーケンス番号に対応する前記第2 の情報を、前記物体の移動を許可する処理が行われたことを示す状態に更新する、ことを特徴とする管理方法。

【請求項5 】

コンピュータに、現実空間内に存在する物体の各々に固有のシーケンス番号を割り当て、所定の現実空間
を予め設定された単位で区切って形成される仮想空間の前記単位毎の空間それぞれに相対的な位置座標を設定し、設定した位置座標を識別する番号を発行し、前記現実空間内に設置された物体の各々を撮像した情報に基づき、当該物体の仮想空間における位置を示す位置座標を識別する番号を決定し、前記仮想空間内に存在する物体の大きさを前記単位で区切って前記物体の占める位置座標の範囲情報と前記物体のシーケンス番号とを紐付けた第1 の情報を登録し、前記仮想空間外への前記物体の移動を許可する処理が行われたか否かを示す第2 の情報を登録し、前記物体の移動を許可する処理が行われた場合、当該物体のシーケンス番号に対応する前記第2 の情報を、前記物体の移動を許可する処理が行われたことを示す状態に更新する、処理を実行させることを特徴とするプログラム。

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