シーケンス履歴管理装置

履歴管理装置、履歴管理方法およびプログラム

技術背景

在庫管理に関する技術が知られている。例えば、在庫部品の保管場所、在庫数量に加えて、在庫部品の各リールを識別するために該リールに付されたリールI D を在庫情報として格納する在庫情報記憶部と、上位オーダに対する作業の進行状況に関する情報を格納する上位オーダ情報記憶部と、上位オーダに基づいて作成される出庫要求に対する処理の進行状況に関する情報を格納する出庫要求情報記憶部と、在庫部品のリールの引当処理及び出庫要求の作成を行い、かつ出庫実績及び入庫実績の入力を行う処理部とを備え、処理部が、品目、保管場所、出庫数量及びリールI D を特定して在庫部品のリールに対する出庫要求を作成すると共に、リールの在庫状態として一時出庫状態というステータスを導入して在庫管理を行う技術が知られている。

現状の問題点

仕入商品、売上商品、在庫商品が一元的に管理できないため、仕入請求書の全品は果して確かに買ったものなのか、売上げミスは生じてないのか、在庫品は計算通りに棚に入庫され、いつでも在庫数は合っているのか。これらの問題はどの企業も皆同じ悩みを抱えており、どんなに計算力があるコンピュータを使って計算しても、最終は人間の目で確認しなければならず、商品の数が増えれば増えるほど、その作業は膨大な時間とコストが掛かっていた。

問題解決の手段

上記のような問題点を解決するために、シーケンス履歴管理装置が提供される。
この履歴管理装置は、管理対象物の個数を、固有の第1 の番号と関連づけた第1 の情報を記憶する第1 の記憶部と、管理対象物の個数を予め設定される設定数量毎に、固有の第2 の番号と管理対象物が存在することを示す固有の第1 のフラグを割り当てた第2 の情報を第2 の記憶部に記憶する。

管理対象物の減少に応じて減少した個数を、新たな第1 の番号と関連づけて第1 の記憶部に記憶する。
管理対象物の減少した個数分を第2 の記憶部に記憶されている第2 の情報の第1 のフラグを、管理対象物が存在しないことを示す第2 のフラグに変更する。

という制御によって解決するものである。

この発明によって得られる効果

物流の履歴の管理を容易にすることができる。

特許請求の範囲

【請求項1 】

管理対象物の個数を、固有の第1 の番号と関連づけた第1 の情報を記憶する第1 の記憶部と、前記管理対象物の個数を予め設定される設定数量毎に、固有の第2 の番号と前記管理対象物が存在することを示す固有の第1 のフラグを割り当てた第2 の情報を記憶する第2 の記憶部と、前記管理対象物の減少に応じて前記管理対象物の減少した個数を、新たな前記第1 の番号と関連づけて前記第1 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の減少した個数分前記第2 の記憶部に記憶されている前記第2 の情報の前記第1 のフラグを、前記管理対象物が存在しないことを示す第2 のフラグに変更する制御部と、を有することを特徴とする履歴管理装置。

【請求項2 】

前記制御部は、前記管理対象物の減少した個数分前記第2 の番号の小さい順に抽出した前記第2 の情報の前記第1 のフラグを、前記第2 のフラグに変更する請求項1 に記載の履歴管理装置。

【請求項3 】

前記制御部は、前記管理対象物の増加に応じて前記管理対象物の増加した個数を、新たな前記第1 の番号と関連づけた前記第1 の情報を前記第1 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の個数を予め設定される数量毎に、固有の第2 の番号と前記管理対象物が存在することを示す固有の第1 のフラグを割り当てた第2 の情報を第2 の記憶部に記憶する請求項1 または2 に記載の履歴管理装置。

【請求項4 】

前記管理対象物の種別毎に前記設定数量を関連づけた数量情報を記憶する第3 の記憶部を有し、前記制御部は、前記管理対象物の種別毎に前記管理対象物の個数を、前記第1 の番号と関連づけた第1 の情報を前記第1 の記憶部に記憶し、前記数量情報を参照して設定数量毎に、固有の第2 の番号と前記第1 のフラグを割り当てた第2 の情報を第2 の記憶部に記憶する請求項1 に記載の履歴管理装置。

【請求項5 】

前記制御部は、前記管理対象物の増加に応じて前記管理対象物の種別毎に前記管理対象物の増加した個数を、新たな前記第1 の番号と関連づけた第1 の情報を前記第1 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の個数を設定数量毎に、固有の第2 の番号と前記第1 のフラグを割り当てた第2 の情報を第2 の記憶部に記憶する請求項4 に記載の履歴管理装置。

【請求項6 】

前記制御部は、前記第2 の情報にさらに位置識別用の第3 の情報を関連づけ、管理対象物が目的地に到達したことを示す入力を受け付けると、前記第2 の情報の前記第2 のフラグを、目的地に到達したことを示す第3 のフラグに変更する請求項1 ないし5 のいずれかに記載の履歴管理装置。

【請求項7 】

前記制御部は、前記第1 のフラグが割り当てられている前記第1 の情報を出力する請求項1 ないし6 のいずれかに記載の履歴管理装置。

【請求項8 】

コンピュータが、管理対象物の個数を、固有の第1 の番号と関連づけた第1 の情報を記憶する第1 の記憶
部に記憶し、前記管理対象物の個数を予め設定される設定数量毎に、固有の第2 の番号と前記管理対象物が存在することを示す固有の第1 のフラグを割り当てた第2 の情報を第2 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の減少に応じて前記管理対象物の減少した個数を、新たな前記第1 の番号と関連づけて前記第1 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の減少した個数分前記第2 の記憶部に記憶されている前記第2 の情報の前記第1 のフラグを、前記管理対象物が存在しないことを示す第2 のフラグに変更する、ことを特徴とする履歴管理方法。

【請求項9 】

コンピュータに、管理対象物の個数を、固有の第1 の番号と関連づけた第1 の情報を記憶する第1 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の個数を予め設定される設定数量毎に、固有の第2 の番号と前記管理対象物が存在することを示す固有の第1 のフラグを割り当てた第2 の情報を第2 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の減少に応じて前記管理対象物の減少した個数を、新たな前記第1 の番号と関連づけて前記第1 の記憶部に記憶し、前記管理対象物の減少した個数分前記第2 の記憶部に記憶されている前記第2 の情報の前記第1 のフラグを、前記管理対象物が存在しないことを示す第2 のフラグに変更する、処理を実行させることを特徴とするプログラム。

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