ドローン情報管理装置及びプログラム
技術背景
農作物の育成にドローン等の飛行体を用いることが知られている。例えば圃場に薬剤を散布する飛行体の制御を行う飛行体制御システムであって、圃場の所定の領域において収 穫された農作物の品質を測定する品質測定機から、測定された前記品質に関する品質情報と領域とを紐づけて取得する品質情報取得部と、品質情報と領域とに基づいて、薬剤の散 布計画および飛行体の飛行計画を算出する計画算出部を備え、飛行体は、散布計画および飛行計画に基づいて圃場に薬剤を散布し、記憶部をさらに備え、記憶部は、農作物が 収穫される毎に収穫された農作物に散布された散布計画と収穫された農作物の品質情報とを領域に紐づけて記録された散布管理表を記憶し、計画算出部は、散布管理表を参照して 、過去に収穫された農作物の品質情報と散布計画との推移を領域毎に参照して飛行計画を算出する飛行体制御システムが知られている。
現状の問題点
農機具の搬入が困難な場所であっても穀物の種類を問わず短時間で直播を行う装置を制御すること。
問題解決の手段
上記目的を達成するために、開示の情報管理装置が提供される。この情報管理装置は、
穀物を植える対象のエリアの識別番号と、エリアの隅の座標と、座標に基づき決定した所
定間隔を隔てて平行な仮想の複数の条線の間隔と、穀物の種籾の落下基点を中心点とした
円の半径を記憶する第1 の記憶部と、条線の間隔と円の半径に基づいて種籾の投下位置と
、設定した投下位置に基づきドローン型の飛翔体が種籾を投下した情報とを、条線を識別
する条線番号毎に記憶する第2 の記憶部と、条線毎の、投下を完了した位置及び投下がで
きなかった位置の情報を出力する出力部を有している。
農機具の搬入が困難な場所であっても穀物の種類を問わず短時間で直播を
行う装置を制御することができる。
特許請求の範囲
【請求項1 】
穀物を植える対象のエリアの識別番号と、前記エリアの隅の座標と、前記座標に基づき決定した所定間隔を隔てて平行な仮想の複数の条線の間隔と、穀物の種籾の落下基点を中心点とした円の半径を記憶する第1の記憶部と、前記条線の間隔と円の半径に基づいて設定した種籾の投下位置と、設定した投下位置に基づきドローン型の飛翔体が種籾を投下した情報とを、前記条線を識別する条線番号毎に記憶する第2の記憶部と前記条線毎の、投下を完了した位置及び投下ができなかった位置の情報を出力する出力部を有することを特徴とする情報管理装置。
【請求項2 】
飛翔体が前記種籾を投下する際の降下距離と、投下する種籾の数と、投下する種籾の数に対する許容誤差数を関連付けて記憶する第3の記憶部を有し、前記飛翔体は、投下する際の種籾の数が第3の記憶部に記憶された数に一致する場合、または数が一致しないが一致しない数が第3の記憶部に記憶された許容誤差数の範囲内であった場合種籾を投下する請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3 】
前記第1の記憶部に記憶されているエリアの、前記第2の記憶部に記憶されている投下を完了した位置での穀物穂の刈取を飛翔体に実行させて、刈取が完了した情報を種籾の投下位置毎に記憶し、前記出力部は、種籾の投下位置毎の刈取を完了した位置及び刈取が完了していない位置の情報を出力する請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項4 】
刈取った穀物穂の排出場所を記憶する第4の記憶部を有し、前記飛翔体は、刈り取り蓄えた穀物穂が一定量に達すると前記排出場所に移動して穀物穂を排出し、排出が完了すると前記第2の記憶部を参照し、刈取が完了していない位置の刈取を再開する請求項3に記載の情報管理装置。
【請求項5 】
コンピュータに、穀物を植える対象のエリアの識別番号と、前記エリアの隅の座標と、前記座標に基づき決定した所定間隔を隔てて平行な仮想の複数の条線の間隔と、穀物の種籾の落下基点を中心点とした円の半径を記憶させ、前記条線の間隔と円の半径に基づいて設定した種籾の投下位置と、設定した投下位置に基づきドローン型の飛翔体が種籾を投下した情報とを、前記条線を識別する条線番号毎に記憶させ、前記条線毎の、投下を完了した位置及び投下ができなかった位置の情報を出力する、処理を実行させることを特徴とするプログラム。